こんにちは。
大阪府堺市の行政書士の中村です。
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。
先日、離婚公正証書に関する業務が完了し、ご本人とそのお母様が幣事務所までご来所くださいました。
お母様とお会いするのは初めてだったのですが、丁寧にお礼の言葉をおっしゃってくださいました。
これまで、娘さんのことを見守ってこられて、こみあげるものもあったようです。
ご本人も、離婚の決断をするまでの間、ご両親に迷惑を掛けてはいけないとなかなか悩みを打ち明けられなかったようです。
ご両親への相談は、離婚するかどうか悩んでいる場合には、離婚の方向へ進みがちですので、相談のタイミングについては注意をしなければいけないところです。
しかし、子供の幸せを願わない親はいません。
悩みを打ち明けることで、心の負担が軽くなります。
そして、あたたかく包み込んでくれることでしょう。
親御さんとしても、自分の娘(又は息子)が苦しんでいる姿は見たくないものです。
私自身、子供はいませんので、当事者としての親の気持ちは分らないところではありますが…
でも、離婚や相続に関する業務や私生活での経験から「親のありがたみ」ということをとても強く感じています。
ただ、注意しなければいけないことは、最終的な決断はご自身でしなければならないということです。
離婚経験のある友人・知人に相談する場合にも言えることですが、あなたから一方的に相手方のことを聞いたご両親は、離婚を強く勧めるかもしれません。
これは、貴方のことを思ってそのようにアドバイスしていることではありますが、参考程度に留め、ご自身で考えて最終的な決断を下す必要があります。
また、感情的になられることもありますので、双方のご両親を交えて話し合いを行う場合には、協議がこじれないよう冷静に話し合えるようにする必要があります。
客観的なアドバイスがほしい場合は、離婚の専門家に相談するとよいかもしれません。
離婚するかどうか悩んでいるなら離婚カウンセラー、当事者同士で離婚協議が可能であるならば行政書士、
当事者同士の離婚協議が難しいのであれば弁護士など、個々の事情によって選択すべき専門家が変わり、
各々に選択のメリット・デメリットがあります。
行政書士や弁護士に依頼すると、離婚に進まなければお金にならないことから、「離婚を勧められる」というイメージがあるかもしれませんが、離婚問題を多く取り扱っている事務所であれば、決してそのようなことはありません。
法律的な観点だけではなく、多くの相談を受けてきた経験から、貴方の心情も汲み取ったアドバイスをしてくれるはずです。
専門家選びは非常に難しいかもしれませんが、最近は無料相談を行っている専門家も多いので、そういった無料相談を利用してみてください。
ちなみに、弊事務所では、メール、初回10分程度の電話相談以外の無料相談は行っておりません。
面談によるご相談は有料となります。
どうしてもメールやお電話だけでは具体的な個別具体的な返答ができないこともあり、弊事務所では、どの事務所に相談するのかにかかわらず、面談によるご相談をお勧めしております。
「親のありがたみ」ということで今回の記事を書いていますが、ご両親との折り合いが悪い方やご両親が遠方に住んでいる方など、なかなか、相談ができない方もいらっしゃることでしょう。
また、離婚に関する相談は、ご両親だけでなく、友人・知人にも相談しにくいことではあると思います。
そのような方については、決してひとりだけで悩まず、専門家へのご相談をお勧めしたいと思います。
きっと、あなたの力になってくれるでしょう。